出火原因でもっとも多いのは「放火」
総務省消防統計の平成28年(1月~12月)における火災の状況によると、全火災36,831件の出火原因の内訳は、
一番多いのが「放火」の、次いで多いのが「たばこ」の9.5%、3番目が「ガスコンロ」の8.5%となっています。
全火災の出火原因別件数
出火原因 | 2014年(平成26年) |
総数 | 43,741 |
#放火 | 4,884 |
たばこ | 4,088 |
こんろ | 3,484 |
放火の疑い | 3,154 |
たき火 | 2,913 |
火入れ | 1,665 |
ストーブ | 1,426 |
電灯電話等の配線 | 1,298 |
配線器具 | 1,193 |
電気機器 | 1,074 |
火あそび | 978 |
排気管 | 747 |
マッチ・ライター | 715 |
電気装置 | 603 |
焼却炉 | 534 |
溶接機・切断機 | 470 |
交通機関内配線 | 468 |
灯火 | 455 |
風呂かまど | 336 |
住宅火災の死亡者でもっとも多いのは「たばこ」
次いで、火災で亡くなってしまった方の原因を調べてみます。
東京消防庁 平成28年中の火災状況によると、住宅火災で亡くなった方の原因の第1位はたばこで17.5%、次いでキッチンなどのガスコンロで12.7%、3番目にストーブの11.1%となっています。
特に死亡者の7割以上が、65歳以上の高齢者となっており、物忘れやふとしたことから、火災が起きてしまう原因になっています。
火災は初期消火が生命線
これらの火災が起きてしまった時に、もっとも重要なことは初期消火に努めるということです。初期消火が出来なかったために、火災があっという間に拡がり、取り返しの付かないことなってしまうのです。
飲酒をして就寝前の寝たばこ、台所で火をかけたまま放置する、忘れてしまう、可燃物がストーブに接触しているのに気付かないなどの原因が多いようです。
住宅用火災警報器の設置
火災による犠牲者を無くすために、全国すべての住宅(一戸建て、マンション等)について、住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。
たとえば東京消防庁管内では、平成16年10月1日から新築の住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられ、既存の住宅には、平成22年4月1日から義務付けられています。
設置義務違反について特に罰則規定はないものの、設置がまだの方は、身の安全を守るために一刻も早く住宅用火災警報器の設置を検討してください。
住宅用火災警報器の設置方法
住宅用火災警報器の設置には、家電量販店、ホームセンターなどで購入して、自分で取り付けるタイプや、セコムやアルソックなど各警備会社が提供するホームセキュリティサービスを利用するパターンもあります。
自分で取り付けるタイプは簡単に設置できるものもありますが、場合によっては配線の工事が必要なケースもありますので、設置が不安な方は近所の電気工事会社に依頼をするか、ホームセキュリティサービスを利用した方がいいでしょう。
ホームセキュリティサービスの火災警報器を使うメリット
セコムやアルソックなどのホームセキュリティには最初から火災報知器が標準で装備されています。
これらの火災警報器を利用していれば、外出中や子どもだけで留守番をしている場合に火災が発生しても、センサー感知後、ガードマンが自宅まで駆けつけて、必要に応じて119番に通報してくれます。
- 子どもだけで留守番時に火災が発生した場合、ガードマンが駆けつけてくれる
- 火災報知器のメンテナンスもおこなってくれるので、経年劣化による故障が少ない
- 長期旅行中の火災にも、ガードマンが駆けつけ、場合によっては119番通報してくれる
- 高齢の両親のみで生活している場合でも、ガードマンが駆けつけ、場合によっては119番通報してくれる
火災が発生時に、俊敏に動くことができる 20代~40代が在宅していた場合は、スピーディーな消火活動で、被害が大きくなるのを防ぐことができますが、幼少者や高齢者のみが在宅していた場合には、消火などのすばやい対応をとることが難しくなります。 ましてや不在時、旅行時の放火などには対応することができません。
セコムやアルソックなどのホームセキュリティの火災警報器は、ガードマン駆けつけサービスが含まれているので、安心です。
一戸建てのホームセキュリティ設置例
窓や扉に「防犯センサー」を設置、泥棒や不審者、ストーカーなどの侵入を感知します。外出時だけでなく、就寝中など在宅時の警戒も可能です。
またホームセキュリティ導入の強みはガードマン直行の「緊急ボタン」です。
窓の外に人影が見えたり、音がしたとき、不審者が玄関に入ってきたとき、ストーカーに自宅までつきまとわれているときは、ホームセキュリティの「緊急ボタン(非常ボタン)」を押すことで、非常信号をセキュリティ会社に通報でき、ガードマンが、自宅まで急行してくれ、適切に対処した上で、必要に応じて110番通報してくれます。
※当該見取図はイメージです。各社のサービスによって機器名称、設置個数、条件は変わります。
※「セコム・ホームセキュリティNEO」機器レンタルパックの場合、防犯センサーは 16個までの取り付けは追加料金なし
ホームセキュリティの特長は24時間365日の徹底警備です。全国で待機するガードマンが迅速に駆けつけてくれます。
まずはホームセキュリティを提供する大手各社の資料を取り寄せ、検討してみましょう。実際に依頼するどうかはそれから決めても遅くありません。