警備会社のステッカーを貼っていると、かえって狙われやすいと聞いたことがあるのですが

警備会社のステッカーを窓に貼っていると、かえって狙われやすいと聞いたことがあるのですが

セコムSECOM やアルソックALSOK のシールやステッカーを窓ガラスや玄関に貼っていると、お金持ちだと思われて、かえって泥棒(空き巣)から狙われやすいのでは?という噂は確かに時々目にします。(特にネットなどでそのようなことを、まことしやかに書いているブログを目にします)

では実際のところはどうなのでしょうか。
これらのことを直接的に調べた調査結果はもちろんありませんが、公益社団法人 日本都市計画学会による「犯罪者の視点から見た防犯環境設計の有効性の検討資料」の全国の被収容者を対象にした調査の中に、反駁できるデータがあります。

それは、窃盗や住居侵入などの財産犯が「犯行を思いとどまった理由」として、

1位 なんとなく 68.1%
2位 住民の目が気になったから 20.5%
3位 防犯カメラや防犯ベルなどの設備が気になったから 16.3%
4位 街の人に見られたり、声をかけられたから 10.8%
5位 巡回中の警備員、ガードマンと出会ったから 8.4%
6位 警備会社と契約していたから 6.0%
7位 パトロール中の警察官と出会ったから 5.4%
8位 ターゲットにしようとした家の守りが堅すぎたから 3.0%

が挙げられています。

ホームセキュリティと関連する理由(3位の防犯ベル、6位の警備会社、8位のターゲット)を合わせると数字はおおよそ30%。この数字をみた限りでは、少なくとも「警備会社のステッカーを窓に貼っていると、かえって狙われやすい」という考えに異論を唱えることができるのではないでしょうか。

また
人間の行動原理を考えても、想像が付きやすいと思います。人間は、感情的で投げやりになっている人間を除いて、おおよそ損得勘定で動く生きものです。割に合わないことは自然と避ける性質があります。

もし自分が泥棒(空き巣)だったら、どうするか。空き巣に入る家を物色して、町を徘徊している時に、「警備会社のステッカーを貼った家」と「貼っていない家」のどちらに目星を付けるかというと、当然、後者ではないでしょうか。ステッカーを貼っていない家が多数ある中で、わざわざ「警備会社のステッカーを貼った家」、防犯センサーが付けられている家、すぐにガードマンが急行してくることがわかっている家に侵入しようとする泥棒はほとんどいないのではないでしょうか。

これらのことを考えても、ホームセキュリティを導入していた方が泥棒に狙われるリスクが低い家と言えるのではないでしょうか。

こちらの「泥棒(空き巣)などの防犯対策でホームセキュリティを導入」もご覧下さい。参考になると思います。

(回答:ホームセキュリティ比較グッド 編集部)

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