ストーカー、不審者などの防犯対策でホームセキュリティを導入

ストーカー、不審者などの防犯対策でホームセキュリティを導入

ストーカー、不審者などの防犯対策でホームセキュリティを導入する人も増えています。
まずはストーカー、不審者の行動原理から紐解いてみましょう。

増え続けるストーカー

ストーカー事案の検挙件数の推移

上記のグラフは過去10年の「ストーカー事案の検挙件数の推移」(警察庁:平成28年におけるストーカー事案統計)です。ストカーとは、つきまとい等、監視行為、面会・交際等の要求、粗野乱暴な言動、無言・連続電話等の行為を指しますが、ストーカー規制法違反で検挙された人間の数は、平成19年に242件だったものが、平成25年には402件、平成28年には700件超えと、年々増え続けていることがわかります。ストーカーによる傷害、暴行、脅迫などの刑法・特別法で検挙された人間の数に至ってはさらに多く、10年前の3倍弱にもなっています。
これらは実際に警察から検挙された人間の数であって、届け出を出していない、警察からの警告どまりなどを含めると相当数の事案になると想像されます。決してひとごとではないのです。

ストーカーの行動形態

次にどのような行為を受けているかを調べました。警視庁の平成28年中のストーカー事案の概況によると、ストーカーの行為形態は、面会・交際等の要求(3号違反)が32.0パーセントと最も多く、次いでつきまとい等が30.3パーセント、無言・連続電話等が14.7パーセントの順になっています。

つきまとい等(1号) 30.3%
監視行為(2号) 3.5%
面会・交際等の要求(3号) 32.0%
粗野乱暴な言動(4号) 12.0%
無言・連続電話等(5号) 14.7%
※出典:警視庁 平成28年中のストーカー事案の概況より

中でももっとも多い「つきまとい等」とは
・あなたを尾行し、つきまとう。
・あなたの行動先(通勤途中、外出先等)で待ち伏せする。
・あなたの進路に立ちふさがる。
・あなたの自宅や職場、学校などの付近で見張りをする。
・あなたの自宅や職場、学校などに押し掛ける。
・あなたの自宅や職場、学校などの付近をみだりにうろつく。
この8つの行為を「つきまとい等」と規定し、規制しています。

ストーカーの4人に一人は知らない人間

次にストーカーの行為者との関係を見てみましょう。やはり一番多いのが元交際相手で1,254件(48.5パーセント)、次に知人関係等329件(12.7パーセント)、その他313件(12.1パーセント)、の順に多くなっています。全体としては面識のある人間による行為が多いものの、注意すべき点は「面識無し 8%」「その他 12%」「不明 4%」を合わせた約24%、4人に1人が知らない人間、または不明などによっておこなわれている点です。

ストーカー、不審者などの防犯対策でホームセキュリティを導入
※警視庁 ストーカー事案の概況 平成29年
●行為者と相談者の関係

平成28年
元交際相手 1,254
知人関係等 329
職場関係 273
面識なし 214
配偶者(元を含む) 100
その他 313
不明 103

警視庁が薦める「防犯の心構え」

・ドアや窓の鍵は頑丈なものを設置し、二重ロックにする。
・自宅に、防犯カメラ、非常ベル、防犯センサー、テレビ付インターホンなどを取り付ける。
・出入りの時に周囲を確認する。
・家にいるときでもきちんと戸締まりをする。
・厚手のカーテン等により、部屋の内部が見えないようにする。
・ゴミを捨てる場合は、個人情報が記載されているものは除くか、裁断する。

不審者の侵入を許さない対策、態度が重要

「自動車盗、車上ねらい」「オートバイ盗」「自転車盗」や「空き巣」、「ストーカー」などの不審者に対しては、日頃より近所の方々との活動や交流を通して、部外者が侵入しにくい雰囲気を作り出すことが重要であると同時に、それぞれの家庭でも侵入しにくい(防犯意識が高くみえる)対策をおこなうことが重要になります。地域の交流の希薄化が進む中、なかなか難しい問題ではありますが、不審者やストーカーにとって「この地域は全体の監視が厳しい」と思わせることが肝要であるといえます。

また玄関ドア、サッシ等に補助錠をつける、防犯フィルムを貼付する、境界への塀、柵を設置する、木々を剪定し周囲の見通しを確保するなど、自分でも比較的簡単にできる防犯対策をおこない、不審者に対して「この地域やこの家は様々な防犯対策をおこなっている」と、隙を見せないことが効果的だといわれています。

セキュリティ機器の設置が効果的

ストーカーや不審者の侵入防止には、不審者の見える場所にセキュリティ機器の設置をすることも効果的です。「人の出入りを感知するもの」「カメラなどで記録するもの」など目的に応じて使い分けることができます。セキュリティ機器は各社のホームセキュリティサービスに付属しているほか、ホームセンターなどで購入して自分で設置するという方法もあります。

  • 人の出入りを感知するセンサー付きライト等を設置
  • 防犯カメラを設置する
  • ※記録装置を設置することは、犯罪の抑止効果はもちろん、何かあった時の有力な証拠としても使用できますのでおすすめです。

  • セキュリティ会社のステッカーを貼る
  • 不審者向け防犯センサーを取り付ける
  • 車上荒らし防止で防犯センサーを取り付ける

一戸建てのホームセキュリティ設置例

窓や扉に「防犯センサー」を設置、泥棒や不審者、ストーカーなどの侵入を感知します。外出時だけでなく、就寝中など在宅時の警戒も可能です。
またホームセキュリティ導入の強みはガードマン直行の「緊急ボタン」です。

窓の外に人影が見えたり、音がしたとき、不審者が玄関に入ってきたとき、ストーカーに自宅までつきまとわれているときは、ホームセキュリティの「緊急ボタン(非常ボタン)」を押すことで、非常信号をセキュリティ会社に通報でき、ガードマンが、自宅まで急行してくれ、適切に対処した上で、必要に応じて110番通報してくれます。

一戸建てのホームセキュリティ設置例
※当該見取図はイメージです。各社のサービスによって機器名称、設置個数、条件は変わります。
※「セコム・ホームセキュリティNEO」機器レンタルパックの場合、防犯センサーは 16個までの取り付けは追加料金なし